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コールマンが生んだガゾリン・ランタンの名機200A

アウトドアの灯りといえば、誰もが思い出すのがコールマンのランタンでしょう。正直、それまでロウソクや灯油ランタンしか知らなかった日本人にとって、コールマンのガソリン・ランタンが発する白く目映い光は圧倒的な驚きでした。

そのコールマンの日本への本格輸入は1976年に「日本コールマン」が設立されてですが、実はそれ以前から、いくつかの商社が日本への輸入を手がけており、レジャー用だけでなく産業用(農業、漁業、工業、官公庁向けなど)としてランタンを中心とするコールマン製品が輸入販売されていたのです。

そのコールマンのランタンには、各年代においていくつもバリエーションが存在しますが、中でも人気の高いのが「モデル200A」の通称“赤ランタン”です。

このモデルは1951年に登場し、1984年に製造終了するまで、実に30年以上にわたって作り続けられたロングセラー・モデルです。1951年に発売された最初のモデルは、タンクがグリーンでベンチレーター(トップの笠)がレッドというコンビネーション仕様でしたが、翌年から両方ともレッドと仕様変更され、今でも大人気の赤ランタンが完成したのです。

ロケ先で巡り合った幻の赤ランタン発見記

この赤ランタンの仕様が続くのは1980年まで。この年、タンクもベンチレーターもグリーンに仕様変更され、その後、約4年間製造が続けられ、ついに84年、名作「200A」の製造が終了したようです。

その結果、製造終了となった赤ランタンに人気が集中。どこのアウトドア屋さんに行っても売り切れで、中古の取引価格がジワジワと上がり始めるほどとなりました。

私がこの赤ランタンを手に入れたのは、確か1980年代の終わり頃。小学館のアウトドア雑誌「ビーパル」のロケで茨城県大洗キャンプ場を訪ねてロケーション撮影を行ったのですが、撮影中にガス・カートリッジを使い切ってしまい、翌日の撮影のために夕食後、一番近い街のスポーツ用品店を訪ねてガス・カートリッジを探すことになりました。

専用ケース付きで入手した奇跡的デッドストック

まず一軒目。お店に入ってキャンプ用ガス・カートリッジを探すも扱いなし。しょうがないので「どこかカートリッジを売っていそうな店はありますか?」と尋ねると、「○○スポーツなら…」との答。早速、その店に行くと「アウトドア用品は2階です」というので階段を駆け上りました。トントントンと階段を登ると、その目の前には新品のコールマン赤ランタンが専用鉄製ケースに収まり、口をガバッと開けた状態で鎮座しているじゃないですか!

無論、すぐ手に取り「コレくださーい!」と店員さんに呼びかけて速攻で入手。値段は販売当時(1976年ごろ)のままで、確か2万円もしなかったと記憶しています。

これにはもう欣喜雀躍(小躍りして喜ぶこと)。自分で使うことはもちろんですが、その後の「ビーパル」における表紙やキャンプ・シーンの撮影にも多用し、まわりのスタッフをうらやましがらせたことはいうまでもありません。

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